飯塚慶子の福祉資格受験対策講座

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第3回 飯塚慶子の社会福祉士受験対策講座

これまでの試験結果を振り返ってみましょう。

合格率

区分 第20回 第21回 第22回 第23回 第24回 第25回
受験者数(人) 45,324 46,099 43,631 43,568 42,882 42,841
合格者数(人) 13,865 13,436 11,989 12,255 11,282 8,058
合格率(%) 30.6 29.1 27.5 28.1 26.3 18.8

合格率の推移を見ると第20回までは30%を維持しておりましたが、最近は下がる傾向にあります。個人的には、一人でも多くの方に受かっていただくために、「合格率は1%でも高くなって欲しい」と願わずにはいられません。

第25回国家試験分析と第26回試験対策

「難しかった」という声の多い今回の試験ですが、講師の見解を以下に示します。

  1. 過去問題の再出題率が下がった

    例年、過去問題の再出題率(リピート率)は全体の2~3割程度で推移しておりましたが、過去に出された問題はほとんど出ていませんでした。おおよそ全体の1割未満です。この傾向が続きますと、従来のような過去問題に依存する勉強法では、取れる点数が限られてしまいますので、勉強法自体の大きく工夫する必要があります。

    第26回試験対策…予想問題・模擬問題中心の勉強法へ移行

  2. 暗記点を落とすと受からない

    暗記問題は例年通り、全体の7割~7割5分程度、占めておりました。暗記問題を正解できないことが、そのまま不合格に直結すると言えます。本講座でも繰り返しお伝えしてきましたが、理解、演習の最後には必ず「暗記」時間を確保しましょう。

    第26回試験対策…自学、セミナーにおける暗記対策の強化は必須

  3. 科目ごとの難易度の差が開いた

    難易度の高い問題はかなり難しく専門的になり、「1点も取れないリスク」が高まりました。逆に、科目によっては「9割得点~満点」が狙える科目もありました。注目すべきは、0点可能性科目が増えた、ということです。難関科目に絞って早目の攻略が必要になります。

    第26回試験対策…出題特性に応じた勉強法で臨むことが絶対条件

注意事項

  • 本講座では、読者の皆様からのご質問にはお答えいたしかねます。あらかじめご了承ください。
  • 本講座の内容は著作者に属します。複製や引用は固くお断りします。
  • 「勉強法」の一部は、月刊誌『さぽーと』(財団法人日本知的障害者福祉協会)に投稿した記事の内容を一部変更して掲載いたしました。